何を判断するための調査か
新しい商品カテゴリーの価格帯を知りたい、海外市場で類似商品の位置付けを確かめたい、競合の品揃えを追いたい、口コミから利用時の課題を探したい。目的ごとに、見るべき項目とサンプルの取り方は異なります。
商品ページから価格・評価・レビュー数を整理する調査と、レビュー本文から改善仮説を作る調査は分けて設計します。対象商品やアプリのリストがすでにあれば、その範囲から少量テストを始められます。
取得前に揃える条件
- カテゴリーURLまたは検索語、対象商品・アプリの識別子
- 対象サイト、国別サイト、価格を表示させる地域、通貨
- 希望件数、検索やレビューの並び順、取得ページの範囲
- レビューを含めるか、対象期間と言語、商品ごとの希望件数
- 一回限りの調査か、品揃えや価格変化の定期観測か
地域や通貨が違う価格をそのまま比較しないように、送料、税、割引、会員価格の扱いも必要に応じて決めます。取得できない条件は、比較表に制約として残します。
納品内容と項目例
公開ページで確認できる範囲のタイトル、ブランド、価格、評価、レビュー数、分類、出典URL、取得日時を整理します。必要に応じて価格帯・評価帯の件数を集計し、対象と分母を併記します。
| 項目例 | 確認すること |
|---|---|
product_id、title、brand |
親商品か個別バリエーションか、ブランドはページ表記か |
price |
地域、通貨、取得日時、送料・税・割引の扱い |
rating、review_count |
表示値の時点。レビュー数は販売数ではありません |
category_path、product_url |
対象範囲と出典の照合 |
collected_at |
比較時点と更新履歴 |
レビュー本文を扱う場合は、星の数、場面、要望、問題の記述、確認すべき事項を分けます。個人のプロフィール情報は、調査目的に不要であれば残しません。
比較を誤りやすい三つの点
バリエーションの数え方
色・サイズの違いを別商品として数えるかで、件数と価格分布は変わります。親商品の代表価格と、各バリエーションの価格を混在させないよう、単位を先に決めます。
一つの並び順だけで市場全体を語ること
関連度順の最初の数ページは、プラットフォームが上位に見せた結果です。カテゴリー全体の分布とは限りません。必要に応じて検索語や価格帯を分けますが、それでも代表性が自動的に保証されるわけではありません。
レビュー数を売上に換算すること
レビュー数は累積値で、投稿率は商品や期間によって異なります。公開レビュー数や順位から正確な売上、収益、ダウンロード数を算出できるとはご案内しません。
レビュー分析の実例
Todoist、TickTick、Microsoft To DoのGoogle Playレビューを各10件、計30件取得した事例を公開しています。高評価の中にも機能要望があること、バージョンの空欄をどう扱うか、コメントを検証作業へどうつなぐかを説明しています。
この実例は取得・整理の方法を示すもので、アプリの順位付けや、日本の利用者の代表調査ではありません。
よくあるご質問
レビューをすべて取得できますか?
全履歴の取得は保証しません。公開範囲、ページ送り、ツールやアカウントの制限で、実際の件数が希望より少なくなる場合があります。設定した上限と取得できた件数を区別して報告します。
何件あれば十分ですか?
価格帯の確認、改善仮説の探索、統計的な比較では必要な設計が異なります。まず少量で項目とばらつきを確認し、結論に必要な対象範囲や追加取得の条件を相談します。
日本国内の特定サイトも対象になりますか?
対象URLをお知らせください。未テストのサイトの取得可否や継続性は個別確認となり、日本語ページを公開したこと自体が、そのサイトの取得実績を意味するものではありません。
問い合わせには、対象URLと「データで判断したいこと」を一緒にお送りください。
